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【2026年3月5日更新】
2026年3月現在、中東情勢の激化に伴い、世界の海域・空域が深刻な制限を受けています。特に越境ECにおいて影響が大きいのは、ドバイ国際空港やハマド国際空港などの主要な航空ハブを経由するルートの遮断です。
これを受け、各国の運送会社は相次いで荷物の引き受け停止や迂回ルートへの切り替えを発表しており、国際物流網は極めて不安定な状況に陥っています。
最新の情報を正確にキャッチしたい方に向けて、本記事では国際配送現場の現状と、各社の状況、ZenGroupにおける配送体制を随時解説します。
1. 中東情勢による国際物流への影響と課題は?
中東情勢の影響で、ドバイ・ドーハ・アブダビといった主要な中継地点において、空域制限によるルート変更や発着制限などの緊急対応が取られています。
これらの拠点は、欧州とアジアを結ぶ空路の中継地点であり、エミレーツ航空やカタール航空といった主要航空会社の拠点でもあります。今回の制限により、日本を含む東アジアから欧州への最短ルートが遮断され、国際配送のスケジュールや積載能力に深刻な影響が出ています。
海路ではホルムズ海峡や紅海周辺の緊張が高まっており、従来の主要航路を安全に通過することが困難な状況です。この影響により、国際配送では以下4つの問題が発生しています。
- 迂回ルートによる配送遅延
危険な空域・海域を避けるため迂回ルートに切り替えており、荷物が届くまでの日数が大幅に伸びています。 - 送料の高騰(サーチャージの上昇)
迂回ルートは遠回りで燃料消費が激しいため、送料に加えて「サーチャージ(燃料追加料金)」が急激に値上がりしています。 - 輸送枠の不足
ルート制限や便数自体が減っており、輸送枠に対して荷物があふれている状態です。 - 現地のセキュリティ強化
中東区域では安全確保のため輸入貨物に厳格な検査を実施しており、通常より時間を要しています。
2. 主要な国際物流会社の配送状況は?(DHL /FedEx /UPS)
中東情勢の緊迫化を受け、主要な国際物流会社のDHL、FedEx、UPも安全確保のため配送制限などの緊急措置を講じています。ここでは3月5日現在の各社の配送状況について説明します。
①DHL Express
- 現状
当該地域を発着する航空便の運航に支障が出ている。 - 影響
2026年3月上旬より当面の間、アラブ首長国連邦(UAE)、イスラエル、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン、ヨルダンを発着するすべての貨物に対し「高リスク地域追加金(Elevated Risk surcharge)」を導入している。 また、対象国において配送遅延が発生する可能性がある。 - 出典:DHL Important Information
② FedEx
- 現状
現地のガイドラインに沿って中東全域で集荷・配達サービスを再開。最新の配送状況はfedex.comから確認可能。 - 影響
イラクとバーレーンでは、集荷・配達サービスは引き続き一時停止中。当該地域の配送には大幅な遅延が発生する可能性がある。 - 出典: FedEx Service News
③UPS
- 現状
中東情勢の緊迫化を受け、事前に策定された緊急時対応計画に基づいて運営中。最新の輸送状況はups.comの貨物追跡で確認可能。 - 影響
一連の情勢の影響を受ける貨物については、遅延時の返金保証(UPSマネーバック・ギャランティ)の適用外となる。 - 出典: UPS Service Alerts
3. ZenGroupが配送受付を停止・制限している国は?
中東地域への配送ルート制限により、現在のZenGroupの配送受付状況にも変更が生じています。3月5日現在、ZenGroupが配送可能な地域をお伝えします。
以下の国は現在配送ルートを確保できないため、一時的に配送受付を停止させていただきます。
- 中東・アジア地域
バーレーン
以下の国々は一部の配送ルートが停止しているものの、ZenGroupでは引き続き配送を受け付けています。
- 中東・アジア地域
アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イラン、イスラエル、イラク、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ネパール、バングラデシュ、パキスタン、ヨルダン、レバノン
- アフリカ地域
アンゴラ、イエメン、ウガンダ、エジプト、エスワティニ(スワジランド)、エチオピア、エリトリア、ザンビア、ジブチ、ジンバブエ、セーシェル、タンザニア、ナイジェリア、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ、マダガスカル、マラウイ、モーリシャス、モザンビーク、レソト
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