2026/03/05
物流・配送
【4月10日更新】越境ECニュース|中東情勢激化に伴う国際物流への影響と主要物流業者の配送状況 9分で読めます
【4月10日更新】越境ECニュース|中東情勢激化に伴う国際物流への影響と主要物流業者の配送状況 9分で読めます

目次

  1. 米イラン情勢と越境ECへの影響【毎日更新】
  2. 中東情勢による国際物流への影響と課題は?
  3. 主要な国際物流会社の配送状況・燃油サーチャージは?(DHL /FedEx /UPS/日本郵便)
  4. ZenGroupが配送受付を停止・制限している国は?


【4月10日更新】
中東情勢の今後の激化により、世界の物流インフラは迂回ルートの利用を強いられるなど多大な制限を受けています。 特に、世界最大級の航空ハブである中東主要空港の運用制限や断続的な空域封鎖が越境ECに大きな影響を与えています。

本記事ではリアルタイムの動向を踏まえ、事業者の皆様が押さえるべきポイントを解説します。


1. 米イラン情勢と越境ECへの影響【毎日更新】

4月8日に表明された米イラン間の2週間の停戦合意を受け、原油価格は一時90ドル台まで急落しました。しかし直後に発生したイスラエルによるレバノンへの過去最大規模の攻撃により、合意は崩壊の危機に瀕しています。越境EC事業者にとっては、物流コスト低下への期待と、情勢再悪化による為替・燃油高騰のリスクが混在する極めて不安定な数日間となります。

■ トランプ大統領、SNSでイラン攻撃への圧力を強化
トランプ大統領はSNSにて、合意が完全に実施されるまで米軍の艦船や航空機をイラン周辺に留めると明言しました。さらに、「核兵器の不保持」と「ホルムズ海峡の安全な開放」を絶対条件とし、これに背けば「大規模で強力な攻撃」が始まると警告。軍事行動を辞さない姿勢でイランを牽制しています。

■ ホルムズ海峡は「事実上の封鎖」が継続
イランは海峡通過を求める船舶から通航料の徴収を始めたと報じられていますが、詳細はまだ発表されていません。一方、トランプ氏は9日、ホルムズ海峡での通航料の徴収をイランに認めない考えを示しています。

■ 事業者への影響
物流コストの変動リスクに警戒をイラン停戦合意により原油価格が急落・円高が加速しましたが、トランプ氏の強硬な発言と海峡封鎖の長期化懸念から、市場の変動が警戒されています。特にホルムズ海峡を通過する輸送ルートを利用している事業者や、燃油サーチャージの影響を受ける越境ECにおいては、11日の協議結果が出るまで停戦破棄・攻撃再開を想定した在庫確保や配送ルートの検討が必要です。

(出典:SBI証券|WTI原油先物価格SBI証券|ドル円相場

 

2. 中東情勢による国際物流への影響と課題は?

中東情勢の影響で、ドバイ・ドーハ・アブダビといった主要な中継地点において、空域制限によるルート変更などの対応が取られています。これらは欧州とアジアを結ぶ空路の中継地点であり、エミレーツ航空やカタル航空といった主要航空会社の拠点でもあります。 現在も日本を含む東アジアから欧州への配送ルートが遮断され、国際配送のスケジュールや到着能力に重大な影響が出ています

海路ではホルムズ海峡が考える封鎖状態となっており、米国やイスラエルによる攻撃を目指し、安全確保が最大限困難となっております。この影響により、国際配送では以下4つの問題が発生しています。

  • 迂回ルートによる配送遅延
    危険な空域・海域を避けるため迂回ルートに移行しております、荷物が届くまでの日数が大幅に伸びています。
  • 料金の割り増し(燃油サーチャージの上昇)
    迂回による移動距離と燃料消費の増加を受け、価格に加算される「燃油サーチャージ」が急上昇しています。
  • 輸送枠の不足
    危険空域を気にする航空ルートの制限や、迂回による1便あたりの輸送時間の長期化により、物流全体の回転率が落ちています。
  • 現地のセキュリティ強化
    中東全域および周辺諸国では、安全確保のために輸入貨物の検査体制が最大限に強化されています。


3.主要な国際物流会社の配送状況・燃油サーチャージは?(DHL /FedEx /UPS/日本郵便)

中東情勢の緊迫化を受け、主要な国際物流会社のDHL、FedEx、UPS、日本郵便も安全確保のため配送制限などの緊急対応をしています
4月10日地点での配送状況や燃油サーチャージについて以下にまとめました。

①DHLエクスプレス

  • 現状
    当該地域を受け入れる航空便の発着に影響が出ている。燃料市場の継続的な変動と、価格の正確性を維持するため、4月13日から毎週燃料サーチャージの更新を実施する

  • 影響
    2026年3月上旬より狭い間、アラブ首長国連邦(UAE)、イスラエル、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、バーレーン、ヨルダンを考えるすべての重量に対して「高リスク地域追加金(Elevated Risk surcharge)」を導入している。 また、対象国において配送遅延が発生する可能性がある。
  • 燃料サーチャージ
    2026年3月 30.50%
    2026年4月1日~4月12日 39.00%(前月比8.50%増)
    2026年4月13日~4月19日 46.00%(前週比7.00%増)
  • 出典: DHL 重要な情報/燃焼油サーチャージ

②フェデックス

  • 現状
    フェデックスの国際優先配送(IP)は、イスラエル発の米国を含むすべての目的に関して、非制限貨物の輸出サービスを通常通り提供しています。最新の配送状況はfedex.comまたは
    tnt.comから確認可能です。
  • 影響
    アジア太平洋地域と中東間、およびアジア太平洋地域とアフリカ間の旅行は、通常よりも配送時間が長くなります。 

  • 燃料サーチャージ
    2026年3月16日~3月22日 38.50%
    2026年3月23日~3月29日 41.75%(前週比3.25%増)
    2026年3月30日~4月5日 46.25%(前週比4.50%増)
    2026年4月8日~4月12日 46.00%(前週比0.25%減)
  • 出典: FedEx Service News /燃油サーチャージ

 

③UPS

  • 現状
    中東情勢の緊迫化を受け、事前に定められた緊急対応計画に基づいて運営中。最新の輸送状況はups.comの貨物追跡で確認可能。
  • 影響
    継続の状況の影響を受ける貨物については、遅延時遅延保証
    (UPSマネーバック・ギャランティ)の適用対象外となります。
  • 燃料サーチャージ
    2026年3月16日 38.50%
    2026年3月23日 41.75%(前週比3.25%増)
    2026年3月30
    日 46.25%(前週比4.50%増)
    2026年4月8日   46.00%(前週比0.25%減)

  • 出典: UPS Service Alerts /燃油サーチャージ

 

④日本郵便

  • 現状
    中東地域指名・中東地域から差し出される郵便物と貨物に配送遅延が発生している。国・地域別差出予告・配達遅延等の最新情報は日本郵便公式サイトから確認可能。
  • 影響
    国際郵便交換局での海外発送準備が完了する前であれば郵便物の引き戻しは可能ですが、手数料(680円)がかかる場合があります。
  • 配送料金
    通常の手紙・はがき:サーチャージなし
    EMS・国際小包:サーチャージは最新の基本料金に統合済み。(料金表
    UGX(ゆうグローバルエクスプレス):燃油サーチャージ不要(料金表

  • 出典:日本郵便


4. ZenGroupが配送を受付停止・制限している国は?

中東地域における配送ルート制限に対し、ZenGroupでは独自の代替ルートを確保し、継続的にお荷物をお届けできる体制を整えております。
以下の国々につきましては、一部の配送ルートに制限が生じておりますが、代替ルートを活用し、現在も問題なく発送を承っております。

  • 中東・アジア地域
    アフガニスタン、アラブ首長国連邦、イラン、イスラエル、イラク、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ネパール、バーレーン、バングラデシュ、パキスタン、ヨルダン、レバノン
  • アフリカ地域
    アンゴラ、イエメン、ウガンダ、エジプト、エスワティニ(スワジランド)、エチオピア、エリトリア、ザンビア、ジブチ、ジンバブエ、セーシェル、タンザニア、ナイジェリア、ナミビア、ボツワナ、南アフリカ、マダガスカル、マラウイ、モーリシャス、モザンビーク、レソト

 

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