2026/06/10
海外進出支援
【2026年版】中小企業向け海外進出補助金まとめ|隠れた自治体制度の探し方 4分で読めます
【2026年版】中小企業向け海外進出補助金まとめ|隠れた自治体制度の探し方 4分で読めます

目次

    1. 海外展開に使える国の補助金・支援制度は?主要5選を紹介
    2. 実は優良な「地方の支援制度」の効率的な探し方
    3. 申請前に知っておきたい「よくある失敗と注意点」とは?
    4. 「立ち上げフェーズ」に使える制度・使い道は?
    5. 「成長フェーズ」に使える制度・使い道は?
    6. まとめ|越境EC支援制度を使いこなすための3つのポイント

 

中小企業が越境ECへの挑戦や海外進出を検討する際、ぜひ知っておきたいのが国や地方自治体による「補助金・支援制度」の存在です。
しかし、「制度が多すぎて、どこに何を申請すればいいか迷ってしまう」「窓口がバラバラで、使えるはずの制度を見落としていた」という事業者の声も多く聞かれます。
公的支援を賢く活用できるかどうかは、海外進出の初期コストを抑える大きな分かれ道です。

本記事では、主要な海外進出支援制度の使い道から、申請で失敗しないための実務的なポイントまで網羅しました。

 

1. 海外展開に使える国の補助金・支援制度は?主要5選を紹介

国の支援は「補助金」「専門家支援」「金融支援」の大きく3つに分けられ、中小企業庁やJETRO(日本貿易振興機構)、日本政策金融公庫が中心となって運用しています。
ここでは3つの機関が提供する支援から、代表的な制度を紹介します。


【補助金】

  • ものづくり補助金
    設備投資やシステム構築に活用可能で、海外展開を含む事業が対象の「グローバル枠」があります。(参照:
    中小機構|ものづくり補助金

  • デジタル化・AI導入補助金
    海外向けのキャッシュレス決済システムや受発注管理ツール、物流関係のシステムなどの導入に活用可能です。
    (参照:
    中小企業庁|デジタル化・AI導入補助金

  •  小規模事業者持続化補助金
    海外を含む販路開拓に活用可能で、Webサイト制作や広告費などが対象となります。複数事業者の展示会、商談会等を活用する販路開拓にも活用できます。
    (参照:
    中小企業庁|小規模事業者持続化補助金) 

【専門家支援】

  • 新輸出大国コンソーシアム
    専門家による無料相談・個別支援(ハンズオン支援)を提供し、市場調査、商流構築、規制対応まで幅広く対応しています。
    (参照:
    JETRO|新輸出大国コンソーシアム 

【金融支援】

  • 海外展開・事業再編資金
    海外展開や輸出強化を目的とした融資制度を提供します。海外進出の理由が「労働力不足」「原材料の供給事情」「労働力不足」「国内市場の縮小」の4点の場合に限られるため、注意が必要です。
    (参照:
    日本政策金融公庫|海外展開・事業再編資金


2. 実は優良な「地方の支援制度」の効率的な探し方

都道府県・地方自治体の支援制度は、情報が分散しているため「支援情報ヘッドライン」「補助金ポータル」のようなポータルサイトから探すのがおすすめです。以下にて2つのポータルサイトを紹介します。



①支援情報ヘッドライン(中小機構)

中小機構が運営するポータルサイトで、国・都道府県の支援情報(補助金・助成金、セミナー・イベントなど)をまとめて検索できます。
以下URLはフリーワード「海外」の検索結果のため、「条件を指定して選択」で自社の都道府県を選択するだけで効率的に制度を絞り込めます。

▼支援情報ヘッドライン

https://j-net21.smrj.go.jp/snavi2/results.php?search_exec=1&freeWord=%E6%B5%B7%E5%A4%96


②補助金ポータル(株式会社補助金ポータル)

株式会社補助金ポータルが運営する、補助金・専門家検索に特化した検索サイト。補助金・助成金コラム専門家マッチングサービスなどで海外展開を支援しています。
以下リンクより、地域と利用目的(海外展開)を選択して絞り込むと、各自治体の補助金制度を一覧で見ることができます。

▼補助金ポータル

https://hojyokin-portal.jp/

 

3. 申請前に知っておきたい「よくある失敗と注意点」とは?

支援制度は、対象条件の理解と実績報告に必要な書類・データを保管しておくことが重要です、特に以下の点は実務上の重要ポイントです。不明点がある場合は、JETROや商工会議所などの無料相談を活用することで、リスクを大きく減らすことができます。
(参照: 新輸出大国コンソーシアム - ジェトロ

 

【申請前の注意点】

  • 交付決定前の支出は対象外
    多くの補助金は「採択・交付決定後に発生した経費」が対象です。外部への発注やサービス契約は、交付決定通知を受け取ってから進めましょう。

  • 対象経費の範囲に注意
    同じ「EC関連費用」の補助金で、「EC出店費用は対象」と思っていても、実際は「初期登録料のみ対象で月額費用は対象外」というケースがあります。公募要領の「対象外経費」の項目を読み込み、必要があれば問い合わせましょう。

  • 実績報告と証憑管理
    多くの補助金では、事業完了後に実績報告書・証憑(しょうひょう)(経費の証明書類)を提出する義務があります。書類管理に不備があると補助金の返還を求められるリスクがあるため注意しましょう。

  • 補助率と上限額の理解不足
    補助率と上限額は別概念であり、想定より補助額が少なくなるケースがあります。


    例えば、東京都の「市場開拓助成事業」では、助成限度額300万円、助成率2分の1以内と定められています。この場合、400万円の事業の場合、限度額の300万円でなく2分の1の50万円まで助成されるという計算になるので要注意です。
    (参照:東京都|市場開拓助成事業

 

 

4. 「立ち上げフェーズ」に使える制度・使い道は?

「立ち上げフェーズ」では専門家相談や、システム導入に使える補助金など、準備~構築コストを削減できる制度を活用するのがおすすめです。また、現地視察に使える助成金を組み合わせ、なるべく初期コストを抑えてステップを踏んでいきましょう。

 

【STEP 1:専門家に相談して可能性を検証する】

  • 新輸出大国コンソーシアム(ジェトロ)
    【具体的な使い道:市場調査、現地規制の確認】
    独自の市場調査、商流構築、現地規制への対応などについて専門家へ無料相談し、まずは海外市場での事業可能性をじっくり検証します。

 

【STEP 2:コストを抑えてサイト構築や現地視察を行う】

  • 小規模事業者持続化補助金(中小企業庁)
    【具体的な使い道:海外向けECサイト制作・プロモーション】
    海外向けECサイトの新規制作や、海外向けの広告運用、展示会・商談会への出展、パンフレット制作など、幅広く活用できます。


  • デジタル化・AI導入補助金(中小企業庁)
    【具体的な使い道:越境EC向けITツールの導入】
    海外ユーザー向けのショッピングカートシステムの導入や、海外配送をスムーズにするための在庫管理・受注管理ツールなど、業務効率化やDX等に向けた ITツールの導入に使用できます。


  • 地方自治体の海外進出助成金(各都道府県・市区町村)
    【具体的な使い道:海外現地視察の旅費・現地調査】
    海外視察にかかる航空賃や宿泊費、現地のコーディネーターへの現地市場調査・アンケート依頼などに活用できます。

 

5. 「成長フェーズ」に使える制度・使い道は?

「成長フェーズ」では大型補助金や公的融資など、まとまった資金と、より深い実務支援が必要になるため、条件が合えば手厚い補助が出るような大型制度を探すのがおすすめです。

  • ものづくり補助金 グローバル枠(中小機構)
    【具体的な使い道:海外拠点の開設・独自のECシステム開発】
    最大3,000万円規模の大規模なグローバル投資に対応しています。海外旅費、通訳・翻訳、海外向けのクリエイティブ制作や広告運用などのプロモーションに活用できます。


  • 海外展開ハンズオン支援(中小機構)×日本政策金融公庫
    【具体的な使い道:まとまった運転資金の確保・現地体制の強化】
    専門家に頼れるハンズオン支援を活用しつつ、日本政策金融公庫の低金利融資を組み合わせることで、海外事務所・現地工場の開設、海外企業への生産委託、展示会参加などに使用できます。



6. まとめ|越境EC支援制度を使いこなすための3つのポイント

各制度の補助上限や補助率は申請枠によって異なるため、必ず最新の公募要領を確認することが大切です。数ある支援制度を使いこなし、海外進出を成功させるポイントは以下3点です。

  • ポータルサイトを活用した情報収集
    都道府県・市区町村の独自制度は探しにくいため、支援情報ヘッドライン補助金ポータルなどのサイトを入口に調べましょう。

  • 交付決定後の発注・証憑管理の徹底
    「採択前に発注してしまった」「書類が揃わず返還を求められた」という失敗がないよう、外部への発注・契約のタイミングや書類管理に注意しましょう。

  • 自社のステージに合った制度を優先する
    無料の専門家相談などを積極的に活用しながら、自社の状況に合った制度に申し込むようにしましょう。
     

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