2024/11/13
調査・実績データ
ZenMarket 越境EC タイ市場の最新動向 3分で読めます
ZenMarket 越境EC タイ市場の最新動向 3分で読めます

目次

  1.  タイ市場の概況
    1. 人口動態
    2. 経済
    3. 上位の競合他社
  2. ZenMarket情報
    1. ユーザー層
    2. 人気の商品
    3. 購買傾向
  3. キーワード
  4. まとめ

 

タイのEC市場は東南アジア地域で第 2 位に位置し、2023年には約3,600億ドルという大きな市場価値を誇りました。この計り知れない可能性により、今、日本の企業が越境ECに取り組むことは非常に狙い目だと考えられます。タイの消費者は日本製品の中でも特に電化製品、化粧品、ファッションに対して興味・関心が高い傾向です。

具体的な詳細を掘り下げる前に、タイ市場の概況を見てみましょう。

 

1. タイ市場の概況

1-a. 人口動態

  • Worldometer による最新の国連データに基づくと、タイの現在の人口は、2024年4月 9日(火)の時点で7,186万人です。
  • タイの人口の51.5%が女性で、48.5%が男性です。
  • 人口の52%が都市部 (2023年は37,322,064人)に居住しています。
  • タイの平均年齢は 40.2 歳です。
  • 2024年初頭のタイのインターネット利用者数は6,321万人で、インターネット普及率は88%です。そのうち、68.3%がSNSを使用しています。
  • 2024年初頭のタイでは合計9,781万が携帯電話を所持しており、総人口の 136.1%に相当します。

 

タイの人口別主要都市1位から5位までを紹介します。(自治区、地区、都市集積地などを含む)

順位

都市名

人口(人)

1位 バンコク 5,104,476
2位 サムットプラーカーン 388,920
3位 ムアンノンタブリー 291,555
4位 ウドーンターニー 247,231
5位 チョンブリー 219,164

 

1-b. 経済

2024年のタイ経済は緩やかな回復と成長が見られており、タイ銀行はGDP予測を下方修正しました。しかし、スマホ決済のようなデジタルウォレットが利用されることで、GDP成長率は3.8%まで上昇すると予測されています。かつては主要な経済的原動力であった観光業は、中国人観光客の減少や、経済減速、財政危機などの要因によってもたらされる課題により、依然として懸念が残っている状態です。

2021年8月の為替レートによると、タイの平均年収は1,160,000バーツ(34,342USドル)でした。タイの平均給与を他の国の平均給与と比較する場合、生活水準、通貨価値、全体的な生活水準などさまざまな経済的要因を考慮することが必要となります。

 

以下は、タイの給与と他国の給与を比較した表です。

平均月給(現地通貨)

平均月給(USドル・PPP調整後)

タイ 20,000 - 100,000 THバーツ 600 - 3,000 USドル
アメリカ 3,000 - 6,000 USドル 3,000 - 6,000 USドル
オーストラリア 4,000 - 7,500 AUドル 2,800 - 5,300 USドル
イギリス 2,000 - 4,000 ポンド 2,600 - 5,200 USドル
シンガポール 3,000 - 7,000 SGドル 2,200 - 5,200 USドル
インド 20,000 - 150,000 INルピー 270 - 2,000 USドル

購買力平価 (PPP) によると、タイはヨーロッパ諸国と比較して生活費が低いようです。しかし、名目給与は低くても、購買力は比較的高い傾向があります。

 

1-c. 上位の競合他社

タイのEC業界の状況は多様で競争が激しく、国内外の企業がタイの市場シェアを争っています。 タイのEC市場における主な競合は次のとおりです。

  • Shopee thailand:Sea Limitedが運営するShopeeは、タイ有数のECプラットフォームの1つで、電化製品、ファッション、美容、食料品など幅広い製品とサービスを提供しています。
  • Lazada:アリババグループが所有するLazadaも、タイのEC市場の主要企業です。豊富な製品と多様な支払いオプションを備えた総合的なオンラインショッピングモールです。
  • AliExpress:アリババグループが所有する越境ECプラットフォームであるAliExpressもタイ市場で競合しています。中国や海外の販売者からの幅広い製品を安価で提供しています。

タイでは、確立されたECプラットフォームに加えて、海外から商品を輸入する個人販売者の存在も顕著です。個人販売者は、関税に引っかからないことが多いため、消費者にとって魅力的な低価格で販売をしています。この市場として確立していない個人販売は、手頃な価格とSNSのようなプラットフォームを介して売り手と直接コミュニケーションができる利便性により、タイの消費者の間で人気があります。

 

2. ZenMarket情報

次に、ZenMarketから見たタイユーザーの購入動向を詳しく見てみましょう。

2-a. ユーザーの人口統計

2024年のデータによると、ユーザーの大部分はバンコクに居住しており、男性と比較して女性ユーザーの割合が高い状態です。

さらに、ユーザーの年齢層は主に45歳から54歳の層が多く、ZenMarket のサービスを積極的に利用しているのは、『バンコク在住の中年女性』が多いことがわかります。

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