2024/08/21
事例
時間と共に香りが変わるお香「SOZO」を世界に~線香・焼香・香炭・お香の製造・販売を行う株式会社新香がZenLinkを導入~ 1分で読めます
時間と共に香りが変わるお香「SOZO」を世界に~線香・焼香・香炭・お香の製造・販売を行う株式会社新香がZenLinkを導入~ 1分で読めます

「SOZOの開発段階から、海外展開を視野に入れていました」そう語るのは、淡路島で創業35年、線香・焼香・香炭・お香の製造・販売を行う株式会社新香の矢野氏。

株式会社新香が展開する時間の経過と共に香りが変わるお香「SOZO(ソウゾウ)」。線香の伝統製法と独自技術を組み合わせた唯一無二のお香です。

海外での直接販売は、ハードルが高いと感じており、簡単にチャレンジすることはできませんでした。少子高齢化、国内市場の縮小、そしてインバウンドの増加。とてもいいタイミングで中小機構 近畿本部からの紹介を受け、「ZenLink」の導入となりました。代表取締役の矢野氏にお話を伺いました。

 

ーこの事業を立ち上げた経緯はどのようなものですか?

株式会社新香は、1988年に創業し、35周年を迎えます。創業者の父親から引き継ぎ、私は2代目として代表取締役を務めています。

お墓参り用の線香の製造・販売から事業は始まりました。関西では、お線香2~3本持って行ってそれに火をつけますが、関東・東北では束になっているお線香に火をつけます。束ねてあると火がつけにくく、点火芯がついている線香を開発し、火がつけやすい形にしました。これが人気商品となりました。

しかし、東日本大震災やコロナ禍を経て、ライフスタイルに変化が生じています。少子高齢化の影響もあり、お仏壇のない生活や墓参りをしない家庭が増加し、全国的に墓じまいも増えています。これらの背景もあり、BtoBの卸売からBtoCの直接販売への挑戦を模索するようになりました。

35年の経験と技術を生かしながら、伝統的な技術に新しいアイディアを組み合わせたいと考えました。お香はインバウンドも含めて人気があります。しかし、毎日炊いていると気に入っている香りでも飽きがくることがあります。香りを変えてみたいと、違う香りを買い足しても残ってしまうことも。これらはエシカル消費にも通じる大切なお声です。

そこで、1本のお線香で香りが変わるお香を作れたら面白いと考え、時間の経過と共に香りが変わるお香を開発しました。香りが変わっていくので飽きることがなく、変化を楽しめます。このような商品は他社では手掛けていません。

 

ー強みはどのような点があるでしょうか?

私たちの強みは、自社で一から製造できることです。装置や機械も一から内製化し、自社生産が可能である点が大きな強みです。また、優秀な技術者も揃っています。

時間と共に香りが変わる新感覚のお香『SOZO』は、約5年の試行錯誤を経て開発されました。古くから伝わる線香の製造技術に新しいアイデアを取り入れた結果、独自の商品が完成しました。

 

ー 越境販売に何か課題を感じられていましたか?

SOZOの開発段階から、海外展開を視野に入れていたものの、具体的な方法が不明確でした。少子高齢化、国内市場の縮小、そしてインバウンドの増加。とてもいいタイミングで、中小機構 近畿本部からの紹介を受け、ZenLinkの導入が決まりました。

海外での直接販売は、人員や費用の問題で難しく、ハードルが高いと感じており、簡単にチャレンジすることはできませんでした。ZenLinkの導入が新たな販路を開拓する鍵となりました。

 

ーZenLinkの魅力、良い点を教えて下さい。

ZenLinkの最大の魅力は、簡単に導入できることです。自社サイトにタグを一つ組み込むだけ。このような方法があるのだと驚きを感じました。

ZenLinkであれば、人員、時間、お金、どの問題も解決できます。ダッシュボードでは、海外からのアクセスが可視化されます。私は毎日見ながら、こういう国からアクセスあるんだな、こういう地域にチャンスがあるんだなと先々の見通しを立てています。

集客支援に役立つブログも書いていただき、海外の顧客からのアクセスが増加しました。英語の一つの表現でも、ネイティブ、専門家の方が書くと違うものだと実感しています。

 

ーZenLinkはどのような企業様やお店様におすすめでしょうか?

ZenLinkは、海外に販売したい、チャネルを増やしたいと考えている企業に適していると感じます。中小企業は、海外進出を目指したくとも、どこからどう手を付けてよいのか分からないことが多いです。しかし、自社ECサイトさえあれば、ZenLinkを利用することで簡単に世界中の方に商品を見ていただけるようになります。

少しでも海外に販路を広げたいと考えている中小企業にはぴったりです。特に、海外に日本の良いものをアピールしたい中小企業や伝統産業に取り組んでいる企業におすすめです。ZenLinkを導入して、チャンスを広げていくべきです。

 

ー 今後の展望をお伺いしたいです。

海外販売の窓口は広がりました。次に考えるべきは、海外の方々にどのように伝えていくかです。地域ごとに求められている香りは異なるため、それぞれにきめ細やかな対応をしたいと考えています。現地の人が理解できるように特徴を伝え、海外プロモーション支援サービス「ZenPromo」を活用して広告配信を進めていきます。

日本の香り文化に興味を持っていただいている台湾、香港、韓国では、好意的に違和感なく購入していただけると感じています。東南アジアでは、強めの香りを好み、長時間お香を炊き続ける傾向があります。一方、香水文化の中心地とされるフランスでは香りへのこだわりが強いです。このように、国や文化の違いがあり、同じお香でも地域によって意味合いが異なります。そのため、地域性やお国柄に合わせたプロモーションを行いたいです。海外販売は未知の領域だからこそ、やれることはたくさんあります。

また、ZenLinkに対して改善をお願いしたい点として、海外のお客様の声を吸い上げてフィードバックしてほしいです。レビューをつけてもらい、購入された方に再度アプローチできる形が理想です。どのような商品やパッケージが好まれるのか、お客様の声を生かし、その国に特化した商品をつくるなど、次につなげたいと考えています。